IT PASSPORT
ITパスポートの問題解説
問題
プロジェクトのコスト管理で用いられるアーンドバリュー分析(EVM)において、ある時点でのPV(出来高計画値)が100万円、EV(出来高実績値)が80万円、AC(コスト実績値)が90万円であった。この時点のプロジェクトの状況の説明として、最も適切なものはどれか。
- ア 予定どおりに作業が進んでおり、コストも予算内に収まっている。
- イ 予定よりも作業が進んでおり、コストにも余裕がある。
- ウ 作業は予定どおりだが、コストだけが予算を下回っている。
- エ 予定よりも作業が遅れており、かつコストも予算を超過している。
出典:オリジナル問題|参考範囲:IPA ITパスポート試験シラバス(最新版)、情報処理技術者試験の基礎知識
正解と解説
正解:予定よりも作業が遅れており、かつコストも予算を超過している。
解説:EVM(アーンドバリューマネジメント)は、計画・出来高・実コストを金額で表して進捗とコストをまとめて見える化する手法です。PV(計画値)は『この時点までに完了しているはずの作業の予算額』、EV(出来高)は『実際に完了した作業を予算額に換算した価値』、AC(実コスト)は『その作業に実際にかかった費用』を表します。進捗はスケジュール差異SV=EV−PV=80−100=−20万円でマイナスなので予定より遅れています。コストはコスト差異CV=EV−AC=80−90=−10万円でマイナスなので予算を超過しています。つまり『遅れていて、しかも高くついている』という、最も注意すべき状態です。
覚え方:差異はどちらも『EVを基準に引く』のがコツです。スケジュールはSV=EV−PV、コストはCV=EV−AC。引いた結果がプラスなら良好、マイナスなら問題ありと判断します。EVを真ん中に置いて両側を比べると覚えやすいです。
他の選択肢はなぜ違う?
- ア予定どおりならEV=PVですが、ここではEV(80)<PV(100)で進捗が遅れており、AC(90)>EV(80)でコストも超過しているため誤りです。
- イ進捗が進んでいるならEV>PVとなりますが、実際はEV(80)<PV(100)で遅れているため誤りです。
- ウコストが予算を下回るならAC<EVですが、実際はAC(90)>EV(80)でコスト超過のため誤りです。
この問題について
IPAのITパスポート試験シラバスとIT基礎知識を参考に、Sikaku Master向けに独自作成した問題です。公式試験問題・過去問題の転載ではありません。
IPAの過去問題の転載ではなく、シラバス・公開情報に基づく独自問題として作成しています。