IT PASSPORT
ITパスポートの問題解説
問題
ある入力欄は「1以上100以下の整数のみ受け付ける」という仕様です。ブラックボックステストの境界値分析(限界値分析)の考え方に基づいて選ぶテスト用の入力値として、最も適切な組み合わせはどれですか。
- ア 25, 50, 75 のように範囲の中央付近だけを選ぶ
- イ プログラム内のif文の分岐をすべて通る経路を選ぶ
- ウ 0, 1, 100, 101
- エ -100, 9999 のように範囲から大きく離れた値だけを選ぶ
出典:オリジナル問題|参考範囲:IPA ITパスポート試験シラバス(最新版)、情報処理技術者試験の基礎知識
正解と解説
正解:0, 1, 100, 101
解説:ブラックボックステストでは、入力をいくつかのグループに分けて代表値で確認する『同値分割』と、グループの境目に注目する『境界値分析』がよく使われます。プログラムの誤りは『1以上』を『1より大きい』と書き間違えるなど、境目で起きやすい性質があります。そこで境界値分析では、有効範囲の最小値・最大値(ここでは1と100)と、その1つ外側(0と101)を選び、合否の切り替わりが仕様どおりかを集中的に確認します。中央付近の値(例:50)は同値分割で『有効グループの代表』として確認すれば十分で、境界の検証にはなりません。
覚え方:境界値分析は『境目のギリギリ内側と外側を狙う』が合言葉です。範囲の端の値と、そのすぐ隣(±1)をセットで選ぶ、と覚えると迷いません。
他の選択肢はなぜ違う?
- ア範囲の中央付近を選ぶのは同値分割で有効値の代表を1つ確かめる考え方に近く、誤りが集中しやすい境目を確認する境界値分析とは目的が異なります。
- イif文の分岐経路を網羅するのはホワイトボックステストの考え方です。境界値分析は内部構造を見ないブラックボックステストの技法なので該当しません。
- エ範囲から大きく離れた値だけでは、有効・無効が切り替わる境目での不具合を見つけられません。境界値分析では境界のすぐ内側と外側を狙います。
この問題について
IPAのITパスポート試験シラバスとIT基礎知識を参考に、Sikaku Master向けに独自作成した問題です。公式試験問題・過去問題の転載ではありません。
IPAの過去問題の転載ではなく、シラバス・公開情報に基づく独自問題として作成しています。