IT PASSPORT
ITパスポートの問題解説
問題
あるWebサービスの開発で、最初に仕様を固め切ることが難しく、利用者の要望が運用中も頻繁に変わると見込まれている。そこでチームは、1〜数週間程度の短い反復(イテレーション)ごとに「設計→実装→テスト」を一通り回し、動くソフトウェアを少しずつ作って利用者の声を都度反映する進め方を採用したい。この方針に最も合う開発手法はどれか。
- ア アジャイル開発
- イ ウォーターフォールモデル
- ウ プロトタイピングモデル
- エ スパイラルモデル
出典:オリジナル問題|参考範囲:IPA ITパスポート試験シラバス(最新版)、情報処理技術者試験の基礎知識
正解と解説
正解:アジャイル開発
解説:アジャイル開発は、最初にすべてを決め切るのではなく、優先度の高い機能から少しずつ作って動くものを早く確認し、利用者のフィードバックを反映していく進め方です。代表的な手法にスクラムがあり、1〜数週間の『スプリント』ごとに成果物を出します。同じ反復型でも、スパイラルモデルはリスク評価を軸に大きな単位でらせん状に拡張する点が、プロトタイピングは要件確認用の試作に主眼がある点が異なります。ウォーターフォールは滝のように一方向で進めるため計画は立てやすい反面、後からの要望変化に弱いという特徴があります。要望が固まりにくく、頻繁な変更が見込まれる開発でアジャイルが選ばれます。
覚え方:『アジャイル=俊敏に小さく速く反復』『スパイラル=リスク重視のらせん』『プロトタイピング=試作で要件確認』『ウォーターフォール=後戻りしにくい一方通行』と特徴で対比すると整理できます。
他の選択肢はなぜ違う?
- イウォーターフォールモデルは要件定義から順に工程を一方向に進め、原則として前工程に戻らない手法です。短い反復で動くものを少しずつ作り、変化に都度対応する進め方とは反対の考え方です。
- ウプロトタイピングモデルは要件の確認のために早期に試作品を作って利用者に見せる手法です。要件をつかむ工夫としては有効ですが、開発全体を短い反復で繰り返し製品を段階的に完成させる進め方そのものを指す語ではありません。
- エスパイラルモデルはリスク評価を軸に工程をらせん状に繰り返す反復型手法で、考え方は近いものの、大きな単位でリスクを見極めながら段階拡張する点が特徴です。短い反復で利用者の要望変化へ柔軟・迅速に対応する設問の方針に最も合うのはアジャイル開発です。
この問題について
IPAのITパスポート試験シラバスとIT基礎知識を参考に、Sikaku Master向けに独自作成した問題です。公式試験問題・過去問題の転載ではありません。
IPAの過去問題の転載ではなく、シラバス・公開情報に基づく独自問題として作成しています。