IT PASSPORT
ITパスポートの問題解説
問題
企業のBCP(事業継続計画)で用いられる指標の一つに「RTO(目標復旧時間)」がある。RTOが意味するものとして、最も適切なものはどれか。
- ア 障害発生時にさかのぼって、どの時点のデータまで復旧できればよいかを示す目標
- イ システムが平均してどれくらいの間隔で故障するかを示す時間
- ウ 災害などで業務が停止してから、業務を復旧させるまでに目標とする時間
- エ 1日のうちにバックアップ処理を実行できる時間帯の長さ
出典:オリジナル問題|参考範囲:IPA ITパスポート試験シラバス(最新版)、情報処理技術者試験の基礎知識
正解と解説
正解:災害などで業務が停止してから、業務を復旧させるまでに目標とする時間
解説:BCPでは、災害やシステム障害が起きても重要業務を続け、あるいは早期に復旧させることを目指します。その目標を数値化したのがRTOとRPOです。RTOは「いつまでに復旧させるか」という時間の目標で、たとえば「4時間以内に基幹業務を再開する」のように定めます。これに対しRPOは「どの時点のデータまで戻せればよいか」というデータの新しさの目標です。RTOを短くするほど予備設備や手順への投資が必要になるため、業務の重要度に応じてバランスよく設定します。
覚え方:RTOのTはTime(時間=いつまでに復旧)、RPOのPはPoint(時点=どこまでデータを戻す)。「Time=復旧の速さ、Point=データの戻し先」とペアで覚えると取り違えません。
他の選択肢はなぜ違う?
- ア「どの時点のデータまで戻せればよいか」を示すのはRPO(目標復旧時点)です。RTOは時点ではなく復旧までの「時間」を表します。
- イ故障の平均間隔を示すのはMTBF(平均故障間隔)であり、信頼性の指標です。BCPの復旧目標であるRTOとは別物です。
- エバックアップを実行できる時間帯の長さは運用上の「バックアップウィンドウ」に関する話で、RTOの定義とは関係ありません。
この問題について
IPAのITパスポート試験シラバスとIT基礎知識を参考に、Sikaku Master向けに独自作成した問題です。公式試験問題・過去問題の転載ではありません。
IPAの過去問題の転載ではなく、シラバス・公開情報に基づく独自問題として作成しています。