IT PASSPORT
ITパスポートの問題解説
問題
データセンターで長時間の停電に備える設備を検討している。UPS(無停電電源装置)と自家発電装置(非常用発電機)の役割分担として、最も適切なものはどれか。
- ア UPSは停電直後の短時間だけ電力を供給し、その間に起動した自家発電装置が長時間の電力供給を引き継ぐ。
- イ 自家発電装置が停電を瞬時に検知して電力を供給し、UPSはその後の長時間の供給を担う。
- ウ UPSと自家発電装置はどちらも数時間以上の連続供給を目的とし、役割に違いはない。
- エ UPSは平常時の節電のために使い、自家発電装置は停電時にデータを保存するためだけに使う。
出典:オリジナル問題|参考範囲:IPA ITパスポート試験シラバス(最新版)、情報処理技術者試験の基礎知識
正解と解説
正解:UPSは停電直後の短時間だけ電力を供給し、その間に起動した自家発電装置が長時間の電力供給を引き継ぐ。
解説:UPSは内部バッテリーで停電を瞬時に補えますが、供給できるのはせいぜい数分〜十数分です。一方、燃料で動く自家発電装置は長時間の供給ができますが、起動して安定するまでに数十秒ほどかかり、その間の空白を埋められません。そこで、停電した瞬間はUPSがつなぎ役となり、その裏で自家発電装置が始動して安定したら供給をバトンタッチします。この二段構えにより、瞬断も長時間停電も両方に備えられるのです。データセンターのファシリティ設計では定番の考え方です。
覚え方:UPSは「速いけど短い(瞬時・数分)」、自家発電は「遅いけど長い(数十秒で起動・長時間)」。短距離走者から長距離走者へのリレーだとイメージすると役割分担を覚えやすいです。
他の選択肢はなぜ違う?
- イ自家発電装置は始動に数十秒程度かかるため、停電を瞬時に補えるのはバッテリーを持つUPSの方です。役割が逆になっています。
- ウUPSの供給時間は数分〜十数分程度と短く、長時間供給を担うのは燃料で動く自家発電装置です。両者の目的は明確に異なります。
- エUPSは平常時の節電装置ではなく停電時のつなぎであり、自家発電装置はデータ保存専用ではなく長時間の電力供給そのものを担います。
この問題について
IPAのITパスポート試験シラバスとIT基礎知識を参考に、Sikaku Master向けに独自作成した問題です。公式試験問題・過去問題の転載ではありません。
IPAの過去問題の転載ではなく、シラバス・公開情報に基づく独自問題として作成しています。