IT PASSPORT
ITパスポートの問題解説
問題
情報システム部門の責任者が、インシデント管理やサービスデスクなどITサービスの運用プロセスを見直すため、特定の製品やベンダに依存しない世界的なベストプラクティス(成功事例・推奨手法)を体系化した枠組みを参考にしたいと考えている。サービスマネジメントの実務手順を整理する目的に最も適した枠組みはどれか。
- ア COBIT
- イ ITIL
- ウ CMMI
- エ ISMS
出典:オリジナル問題|参考範囲:IPA ITパスポート試験シラバス(最新版)、情報処理技術者試験の基礎知識
正解と解説
正解:ITIL
解説:ITILは、ITサービスを企画・提供・運用・改善するうえで「こうするとうまくいく」という世界中の成功事例を整理し、製品やベンダに依存しない汎用的な手引きとして体系化したものです。インシデント管理・問題管理・サービスデスクといったサービスマネジメントの具体的なプロセスが枠組みとして示されており、運用手順の見直しに直接役立ちます。これに対しCOBITはITガバナンス・内部統制、CMMIは開発プロセスの成熟度評価、ISMSは情報セキュリティ管理が主眼で、いずれも力点が異なります。ITILは法律や強制規格ではなく、あくまで推奨される進め方の集大成である点も押さえましょう。
覚え方:ITIL=ITサービス運用のお手本集、COBIT=経営からの統制、CMMI=開発の成熟度、ISMS=セキュリティ管理、と役割で対比して覚えると混同しません。
他の選択肢はなぜ違う?
- アCOBITはITガバナンスや内部統制を経営層の視点で統制・評価するための枠組みです。サービス運用の具体的なベストプラクティス集ではなく、ガバナンス側に重心がある点で要件と異なります。
- ウCMMIは組織の開発・保守プロセスの成熟度を5段階で評価・改善するためのモデルです。プロセス能力の測定が主眼で、サービス運用の手順を体系化したガイドラインではありません。
- エISMSは情報セキュリティを継続的に管理する仕組み(マネジメントシステム)で、規格ISO/IEC 27001に基づきます。セキュリティ管理が対象で、ITサービス運用全般の手引きではありません。
この問題について
IPAのITパスポート試験シラバスとIT基礎知識を参考に、Sikaku Master向けに独自作成した問題です。公式試験問題・過去問題の転載ではありません。
IPAの過去問題の転載ではなく、シラバス・公開情報に基づく独自問題として作成しています。