IT PASSPORT
ITパスポートの問題解説
問題
研究開発において、研究で生まれた技術が試作・製品化の段階に進むまでに乗り越えなければならない、資金や人材の不足によって開発が停滞しやすい困難な状況を表す言葉はどれか。
- ア キャズム
- イ デファクトスタンダード
- ウ 魔の川(デビルリバー)
- エ プロダクトライフサイクル
出典:オリジナル問題|参考範囲:IPA ITパスポート試験シラバス(最新版)、情報処理技術者試験の基礎知識
正解と解説
正解:魔の川(デビルリバー)
解説:技術が事業として成功するまでには複数の関門があります。研究の成果を製品開発につなげる段階の壁が「魔の川」、開発を製品化・事業化につなげる段階の壁が「死の谷(デスバレー)」、そして製品化したものが市場で生き残れるかという競争の壁が「ダーウィンの海」です。いずれも資金や人材、市場の壁が原因で、よいアイデアでも事業に結びつかず停滞してしまうことを表します。なお選択肢のキャズムは、新製品が普及する際に初期採用者層と一般大衆層との間にできる「深い溝」を指す言葉で、研究開発の関門ではなくマーケティング上の壁である点が異なります。本問が問うているのは研究段階から開発段階へ進む最初の関門なので、魔の川が正解です。
覚え方:「魔の川→死の谷→ダーウィンの海」の順で関門が現れると覚えると整理できます。研究と開発の境目が最初の「魔の川」です。キャズムは普及の溝、と別物として切り分けましょう。
他の選択肢はなぜ違う?
- アキャズムは、新製品が初期の少数の利用者層から一般の多数派へ普及する間にある深い溝を指す言葉で、研究から開発に進む段階の障壁ではありません。
- イデファクトスタンダードは、規格として正式に定められていなくても市場で事実上の標準となった製品や方式を指す言葉です。
- エプロダクトライフサイクルは、製品が市場に登場してから衰退するまでの導入期・成長期・成熟期・衰退期という流れを表す概念です。
この問題について
IPAのITパスポート試験シラバスとIT基礎知識を参考に、Sikaku Master向けに独自作成した問題です。公式試験問題・過去問題の転載ではありません。
IPAの過去問題の転載ではなく、シラバス・公開情報に基づく独自問題として作成しています。