IT PASSPORT
ITパスポートの問題解説
問題
経済産業省の定義などで用いられるDX(デジタルトランスフォーメーション)の説明として、最も適切なものはどれか。
- ア 紙の帳票をスキャンしてPDFファイルとして保存し、書類を電子化すること自体を最終目的とする取り組み
- イ 社内のパソコンを最新機種に入れ替え、OSを最新版へ更新する定期的な機器更新作業のこと
- ウ データやデジタル技術を活用して、製品・サービスやビジネスモデル、業務・組織・企業文化までも変革し、競争上の優位性を確立すること
- エ 顧客情報を暗号化して保管し、不正アクセスから守るための情報セキュリティ対策のこと
出典:オリジナル問題|参考範囲:IPA ITパスポート試験シラバス(最新版)、情報処理技術者試験の基礎知識
正解と解説
正解:データやデジタル技術を活用して、製品・サービスやビジネスモデル、業務・組織・企業文化までも変革し、競争上の優位性を確立すること
解説:DXのポイントは『変革(トランスフォーメーション)』にあります。紙をPDF化するだけ、機器を新しくするだけ、では業務の見た目が電子になっただけで、事業のあり方は変わりません。これらは電子化(デジタイゼーション)や個別業務のIT化(デジタライゼーション)という前段階です。DXはその先で、たとえば製造業がモノ売りからデータを使った保守サービス業へ転換するように、ビジネスの仕組みや組織まで作り変えて新たな価値と競争力を生み出します。
覚え方:キーワードは“変革”。『電子化=置き換えるだけ/DX=事業や組織まで作り変える』と段階で区別すると、紛らわしい選択肢に惑わされません。
他の選択肢はなぜ違う?
- ア紙の書類をスキャンしてPDF化するのは『デジタイゼーション(単なる電子化)』にあたり、その電子化自体を目的とするのはDXの一段階にすぎず、変革までを目指すDXの説明としては不十分です。
- イパソコンやOSの定期的な更新は通常のIT機器の維持・運用であり、ビジネスモデルや組織の変革を伴うDXとは異なります。
- エ情報の暗号化や不正アクセス対策はセキュリティ対策であり、DXを進める上で重要ではありますが、DXそのものの定義を表す説明ではありません。
この問題について
IPAのITパスポート試験シラバスとIT基礎知識を参考に、Sikaku Master向けに独自作成した問題です。公式試験問題・過去問題の転載ではありません。
IPAの過去問題の転載ではなく、シラバス・公開情報に基づく独自問題として作成しています。