IT PASSPORT
ITパスポートの問題解説
問題
中小企業がこれから新しい業務システムを導入するにあたり、初期費用を抑えつつ、利用者数の増減に応じて契約を柔軟に変えられ、サーバの保守や障害対応を自社で抱えたくないと考えている。この要望に最も適した方針はどれか。
- ア クラウド上のSaaSを契約し、利用人数や期間に応じた料金で必要な機能を使う
- イ 自社内にサーバを購入・設置し、すべて自前で構築・運用するオンプレミスで導入する
- ウ 自社専用のデータセンタを新たに建設し、機器も自社で管理する体制を整える
- エ 業務用ソフトをパッケージで買い切り、各PCに個別にインストールして運用する
出典:オリジナル問題|参考範囲:IPA ITパスポート試験シラバス(最新版)、情報処理技術者試験の基礎知識
正解と解説
正解:クラウド上のSaaSを契約し、利用人数や期間に応じた料金で必要な機能を使う
解説:SaaSは、事業者がインターネット上で動かしているソフトウェアを、利用人数や期間に応じた料金(サブスクリプション)で使う形態です。サーバの購入が不要なため初期費用を低く抑えられ、利用者が増減してもプラン変更で柔軟に対応できます。さらに、ソフトの更新やサーバの保守、障害対応は事業者側が担うため、自社に専門の運用要員を置きにくい中小企業に向いています。これに対し、オンプレミスや専用データセンタの建設は多額の初期投資と自社運用を前提とし、買い切りパッケージも導入費や更新・保守の手間がかかります。設問の三つの要望(初期費用・柔軟な契約・運用を任せる)すべてに同時に応えられるのはSaaSです。
覚え方:「初期費用を抑える・増減に柔軟・運用はおまかせ」という条件が並んだら、クラウド(特にSaaS)を疑うのが定石です。逆に「自社で全部管理したい・カスタマイズ自由」を重視するならオンプレミス、と要望の向きで判断しましょう。
他の選択肢はなぜ違う?
- イオンプレミスはサーバの購入費など初期費用が大きく、保守や障害対応も自社で担う必要があるため、初期費用を抑え運用も任せたいという要望には合いません。
- ウ専用データセンタの建設はさらに多額の初期投資と自社管理を伴い、保守負担を減らしたいという要望とは正反対の方針です。
- エ買い切りパッケージは導入時に費用がかかり、利用者数の増減に応じて契約を柔軟に変えにくく、更新やトラブル対応も自社で行うため要望に適しません。
この問題について
IPAのITパスポート試験シラバスとIT基礎知識を参考に、Sikaku Master向けに独自作成した問題です。公式試験問題・過去問題の転載ではありません。
IPAの過去問題の転載ではなく、シラバス・公開情報に基づく独自問題として作成しています。