IT PASSPORT
ITパスポートの問題解説
問題
システム開発を外部ベンダに委託する際の契約形態のうち、「請負契約」の特徴として最も適切なものはどれか。
- ア 仕事の完成を約束せず、業務を誠実に遂行すること自体に対して報酬が支払われる。
- イ 委託先の従業員に対し、発注側が直接、業務上の指揮命令を行う。
- ウ 成果物の品質に問題があっても、納品さえすれば一切責任を問われない。
- エ 成果物の完成に責任を負い、完成して検収を受けた後に報酬が支払われるのが原則である。
出典:オリジナル問題|参考範囲:IPA ITパスポート試験シラバス(最新版)、情報処理技術者試験の基礎知識
正解と解説
正解:成果物の完成に責任を負い、完成して検収を受けた後に報酬が支払われるのが原則である。
解説:請負契約は「仕事を完成させること」を目的とする契約で、ベンダは約束した成果物を仕上げる完成責任を負います。完成して発注側の検収を通って初めて報酬が支払われ、納品物に欠陥があれば契約不適合責任を負って修補などを求められることもあります。これに対し準委任契約は完成を約束せず、専門家として誠実に業務を遂行する義務(善管注意義務)に基づいて作業した分の報酬を受け取ります。要件が明確で成果物がはっきりしている工程は請負、要件が流動的で作業の進め方を柔軟にしたい工程は準委任、と使い分けるのが一般的です。
覚え方:「請負=完成して納品(成果物に責任)」「準委任=誠実に作業(プロとしての義務)」と対で覚えると混同しません。指揮命令を発注側が直接行うのは派遣、と区別しておきましょう。
他の選択肢はなぜ違う?
- アこれは準委任契約の説明です。準委任契約は仕事の完成ではなく、業務の遂行そのものを目的とします。
- イ委託先の従業員へ発注側が直接指揮命令を行うのは派遣契約などの特徴で、請負契約では指揮命令は受注側が行います。
- ウ請負契約では完成した成果物に不具合があれば契約不適合責任(旧・瑕疵担保責任)を負うため、納品すれば責任を免れるという説明は誤りです。
この問題について
IPAのITパスポート試験シラバスとIT基礎知識を参考に、Sikaku Master向けに独自作成した問題です。公式試験問題・過去問題の転載ではありません。
IPAの過去問題の転載ではなく、シラバス・公開情報に基づく独自問題として作成しています。