IT PASSPORT
ITパスポートの問題解説
問題
プログラムの内部構造に着目するホワイトボックステストでは、テストの網羅の程度を表す基準(カバレッジ)が用いられます。「すべての分岐について、真になる場合と偽になる場合の両方を少なくとも1回ずつ通す」ことを目標とする基準はどれですか。
- ア 分岐網羅(ブランチカバレッジ/判定条件網羅)
- イ 命令網羅(ステートメントカバレッジ)
- ウ 同値分割
- エ 境界値分析
出典:オリジナル問題|参考範囲:IPA ITパスポート試験シラバス(最新版)、情報処理技術者試験の基礎知識
正解と解説
正解:分岐網羅(ブランチカバレッジ/判定条件網羅)
解説:ホワイトボックステストでは、内部の処理経路をどれだけ通したかを示すカバレッジで網羅の程度を測ります。基本となるのが命令網羅と分岐網羅です。命令網羅は『すべての命令を1回は実行する』基準で、たとえばif文の条件が真のときだけ通る命令があれば、真のケースだけで命令自体は実行できてしまいます。これに対し分岐網羅は『各分岐で真の場合と偽の場合の両方を通す』ことを求めるため、条件が偽のとき(elseや素通り)に正しく動くかも確認できます。一般に分岐網羅のほうが命令網羅より厳しく、検出力が高い基準です。なお同値分割・境界値分析は入力に着目するブラックボックスの技法で、カバレッジ基準とは別物です。
覚え方:『命令網羅=命令を通すだけ(弱い)』『分岐網羅=真も偽も通す(強い)』と強さの順で対比し、カバレッジは内部構造を見るホワイトボックス側の用語だと結びつけましょう。
他の選択肢はなぜ違う?
- イ命令網羅は、すべての命令(ステートメント)を少なくとも1回実行することを目標とする基準で、分岐の真・偽の両方を通すことまでは保証しません。分岐網羅より弱い基準です。
- ウ同値分割は入力をグループに分けて代表値で確認するブラックボックステストの技法であり、内部構造の網羅を測るカバレッジ基準ではありません。
- エ境界値分析も入力の境目を狙うブラックボックステストの技法で、分岐の真偽を通す内部構造の網羅基準ではありません。
この問題について
IPAのITパスポート試験シラバスとIT基礎知識を参考に、Sikaku Master向けに独自作成した問題です。公式試験問題・過去問題の転載ではありません。
IPAの過去問題の転載ではなく、シラバス・公開情報に基づく独自問題として作成しています。