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IT PASSPORT

ITパスポートの問題解説

マネジメント系 難しい itpassport_mng_014

問題

データセンターのサーバールームを新たに設計する担当者が、機器を安定して長く稼働させるための環境管理方針を検討している。ファシリティ管理の観点から、空調・環境の方針として最も適切なものはどれか。

  1. 機器の発熱による温度上昇を抑えつつ結露や静電気を防ぐため、温度と湿度の両方を許容範囲内に保ち、ラック前後で吸気・排気の流れ(コールドアイル/ホットアイル)を分けて冷却効率を高める
  2. 外気温が低い時期の省エネ手段である外気冷房(フリークーリング)を年間の主たる冷却方式と位置づけ、機械式空調は補助としてほとんど稼働させない方針とする
  3. 冷却効率を最優先し、吸気側と排気側を区切らず室内全体を一様に強く冷やすことで、ラック間の温度ムラを許容しつつ全体の平均室温を下げる
  4. 湿度が高いと冷却性能が上がるため、結露しない範囲でできるだけ高湿度に保ち、加湿器を常時運転して相対湿度を高めに維持する
出典:オリジナル問題|参考範囲:IPA ITパスポート試験シラバス(最新版)、情報処理技術者試験の基礎知識

正解と解説

正解:機器の発熱による温度上昇を抑えつつ結露や静電気を防ぐため、温度と湿度の両方を許容範囲内に保ち、ラック前後で吸気・排気の流れ(コールドアイル/ホットアイル)を分けて冷却効率を高める

解説:サーバーは動作中に大量の熱を出すため、放置すると熱暴走や故障、寿命短縮を招きます。空調で温度を一定範囲に保つと同時に、湿度が高すぎれば結露でサビ・ショート、低すぎれば静電気で機器を傷めるため、湿度も適切な範囲が必要です。さらにラックの前面から冷気を吸い背面へ熱を排気する流れを「コールドアイル/ホットアイル」として物理的に分けると、熱い排気の吸い込み(ショートサイクル)を防ぎ、少ない電力で効率よく冷やせます。外気冷房は寒い時期の省エネには役立ちますが、機械式空調との併用が前提です。これら電源・空調・耐震・防火などの設備管理をまとめてファシリティ管理と呼びます。

覚え方:空調は「温度も湿度もちょうどよく+冷気と排気の流れを分ける」が要点。外気冷房だけで通年、区切らず一様冷却、高湿度維持はいずれも行き過ぎ・誤りと覚えましょう。

他の選択肢はなぜ違う?

  • 外気冷房は外気温が低い時期の省エネには有効ですが、外気温・湿度が高い季節には冷却が不足します。これを主たる方式とし機械式空調をほとんど動かさない運用は通年では成立せず、適切な基本方針とはいえません。
  • 吸気側と排気側を区切らないと、機器が出した熱い排気を再び吸い込む(ショートサイクル)が起き、局所的な温度上昇や冷却効率の低下を招きます。室内を一様に強く冷やすのは電力の無駄も大きく適切ではありません。
  • 湿度を高くしても冷却性能が上がるわけではなく、高湿度は結露によるサビやショートの原因になります。湿度は高すぎても低すぎても不可で、適切な範囲に保つのが正しく、高めに維持する方針は誤りです。

この問題について

出典:オリジナル問題|参考範囲:IPA ITパスポート試験シラバス(最新版)、情報処理技術者試験の基礎知識

IPAのITパスポート試験シラバスとIT基礎知識を参考に、Sikaku Master向けに独自作成した問題です。公式試験問題・過去問題の転載ではありません。

IPAの過去問題の転載ではなく、シラバス・公開情報に基づく独自問題として作成しています。

確認状況: 独自作成問題として編集確認済み。公開後も誤り報告を受け付けています。

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