IT PASSPORT
ITパスポートの問題解説
問題
ある自治体が、市内の橋やトンネルの劣化を遠隔で見守るため、屋外に点在する多数のひずみセンサからデータを集める無線方式を検討している。要件は「電池1本で数年間動かせるほど消費電力が小さいこと」「1台の基地局で数km先までカバーできること」「送るのは数値データのみで低速でよいこと」「センサごとに通信契約や配線を引き回さず広域に薄く展開できること」である。この用途に最も適した通信方式はどれか。
- ア LPWA
- イ BLE(Bluetooth Low Energy)
- ウ Wi-Fi
- エ 5G
出典:オリジナル問題|参考範囲:IPA ITパスポート試験シラバス(最新版)、情報処理技術者試験の基礎知識
正解と解説
正解:LPWA
解説:LPWAは「電力をあまり使わず(Low Power)」「広い範囲を(Wide Area)」カバーできる無線方式で、電池1本で数年動作する機器もあり、1台の基地局で数km先まで届きます。通信速度は低く大容量データには向きませんが、橋やトンネルのひずみ、水位、ガス使用量のように、数値だけを点在する多数の機器から薄く広く集めるIoT用途に最適です。BLEは数m〜十数mの近距離、Wi-Fiは数十mの高速通信、5Gは高速・大容量を目指す方式で、いずれも省電力・広域・低速というこの要件には合いません。距離と消費電力、必要な速度の組合せで方式を選ぶ点がポイントです。
覚え方:名前のとおり Low Power(省電力)+Wide Area(広域)=LPWA。BLEは近距離省電力、Wi-Fiは中距離高速、5Gは高速大容量と、距離・電力・速度のバランスで区別しましょう。
他の選択肢はなぜ違う?
- イBLEはBluetoothの省電力規格で消費電力は小さいものの、通信距離が数m〜十数m程度と短く、数km先のセンサをカバーする要件を満たせないため誤りです。
- ウWi-Fiは数十m程度の範囲で高速通信を行う方式で、消費電力も比較的大きく、電池数年駆動・数km圏という要件には適さないため誤りです。
- エ5Gは高速・大容量・低遅延を特長とする移動体通信ですが、消費電力が大きく、低速な数値データを省電力で長期間送る用途とは方向性が逆で、要件に合わないため誤りです。
この問題について
IPAのITパスポート試験シラバスとIT基礎知識を参考に、Sikaku Master向けに独自作成した問題です。公式試験問題・過去問題の転載ではありません。
IPAの過去問題の転載ではなく、シラバス・公開情報に基づく独自問題として作成しています。