IT PASSPORT
ITパスポートの問題解説
問題
ある自治体が行政サービスのWebサイトを改修するにあたり、「高齢者や視覚・聴覚に障がいのある人、スマートフォンなど多様な環境の人を含め、誰もが必要な情報やサービスに支障なくたどり着き、利用できるようにすること」を目標に掲げた。この目標を最もよく表す用語はどれか。
- ア ユーザビリティ
- イ アクセシビリティ
- ウ ユニバーサルデザイン
- エ インクルーシブデザイン
出典:オリジナル問題|参考範囲:IPA ITパスポート試験シラバス(最新版)、情報処理技術者試験の基礎知識
正解と解説
正解:アクセシビリティ
解説:アクセシビリティ(accessibility)は「近づきやすさ・利用しやすさ」を意味し、高齢者や視覚・聴覚に障がいのある人、多様な環境の利用者を含め、誰もが情報やサービスへ到達して利用できることを目指す概念です。設問の行政サイトのように、画像に代替テキスト(alt属性)を付ける、文字色と背景色のコントラストを十分に確保する、動画に字幕を付けるといった配慮が具体策です。よく似た用語に、特定の利用者の使いやすさに注目するユーザビリティ、最初から誰もが使えるよう設計するユニバーサルデザイン、使いにくさを感じる人を設計過程に巻き込むインクルーシブデザインがありますが、情報やサービスへの到達・利用の度合いそのものを表すのはアクセシビリティです。
覚え方:アクセシビリティは「誰でも到達(アクセス)できるか」、ユーザビリティは「(到達した人が)使いやすいか」。Aは間口の広さ、Uは使い心地、と切り分けて覚えましょう。
他の選択肢はなぜ違う?
- アユーザビリティは、ある利用者にとっての「使いやすさ・効率・満足度」に注目する概念です。多様な人が利用「できる」こと自体を保証するアクセシビリティとは焦点が異なります。
- ウユニバーサルデザインは、年齢や能力の違いにかかわらず誰もが使えるよう、製品・建物・環境などを最初から設計する幅広い考え方です。Webの情報到達・利用可能性に焦点を当てる設問の用語としては、アクセシビリティの方が適切です。
- エインクルーシブデザインは、これまで使いにくさを感じてきた利用者を設計の過程に巻き込み、多様性を取り込む設計アプローチです。情報やサービスに到達・利用できる度合いそのものを指すアクセシビリティとは観点が異なります。
この問題について
IPAのITパスポート試験シラバスとIT基礎知識を参考に、Sikaku Master向けに独自作成した問題です。公式試験問題・過去問題の転載ではありません。
IPAの過去問題の転載ではなく、シラバス・公開情報に基づく独自問題として作成しています。