IT PASSPORT
ITパスポートの問題解説
問題
ある企業の研究所が、独自の新素材の基礎研究で世界的な成果を出した。しかし量産プロセスの確立や設備投資に多額の資金と人材が必要となり、製品化・事業化の手前で計画が止まりかけている。技術経営(MOT)では、このように研究成果を製品・事業へと進める段階で資金・人材不足などにより越えられなくなる障壁を何と呼ぶか。
- ア 死の谷(デスバレー)
- イ 魔の川(デビルリバー)
- ウ ダーウィンの海
- エ キャズム
出典:オリジナル問題|参考範囲:IPA ITパスポート試験シラバス(最新版)、情報処理技術者試験の基礎知識
正解と解説
正解:死の谷(デスバレー)
解説:技術経営(MOT)では、研究から事業化までの道のりにいくつかの関門があります。順に並べると、基礎研究から製品開発へ進む段階の壁が「魔の川」、製品開発・事業化へ進める段階で資金や人材が不足して止まる壁が「死の谷」、そして事業化した後に市場で競合と戦って生き残れるかという壁が「ダーウィンの海」です。本問は世界的な研究成果はあるものの、量産化や設備投資の資金・人材が足りず事業化の手前で止まっている状況なので、死の谷に該当します。これらの関門を乗り越える資金・人材の手当てがMOTの重要なテーマです。
覚え方:『魔の川(研究→開発)→死の谷(開発→事業化の資金・人材)→ダーウィンの海(事業化後の市場競争)』と並び順で覚えましょう。資金・人材で止まる谷が死の谷です。
他の選択肢はなぜ違う?
- イ魔の川(デビルリバー)は、基礎研究の成果を製品開発につなげる研究段階で生じる壁を指します。本問は研究成果を製品化・事業化へ進める段階の資金・人材面の壁なので、研究から開発の間にある魔の川とは位置が異なります。
- ウダーウィンの海は、製品化・事業化した後に市場で他社製品と競争して生き残れるかという壁を指します。事業化の手前で止まる本問の段階より後ろの障壁であり、死の谷とは位置が異なります。
- エキャズムは、新製品が市場に普及する過程で初期採用者層と一般大衆層の間に生じる需要の溝を指すマーケティング用語であり、研究成果を事業化へ進める段階の資金・人材面の壁を表す死の谷とは別の概念です。
この問題について
IPAのITパスポート試験シラバスとIT基礎知識を参考に、Sikaku Master向けに独自作成した問題です。公式試験問題・過去問題の転載ではありません。
IPAの過去問題の転載ではなく、シラバス・公開情報に基づく独自問題として作成しています。