BOKI LEVEL 3
日商簿記3級の問題解説
問題
第3問・精算表8欄式演習。次の決算整理前残高試算表と決算整理事項にもとづいて、精算表の空欄を埋めなさい。当期はX7年4月1日からX8年3月31日までである。
決算整理前残高試算表
| 借方 | 勘定科目 | 貸方 |
|---|---|---|
| 236,000円 | 現金 | |
| 1,340,000円 | 普通預金 | |
| 820,000円 | 売掛金 | |
| 貸倒引当金 | 13,600円 | |
| 372,000円 | 繰越商品 | |
| 1,540,000円 | 備品 | |
| 備品減価償却累計額 | 454,000円 | |
| 買掛金 | 554,000円 | |
| 資本金 | 1,600,000円 | |
| 繰越利益剰余金 | 276,000円 | |
| 売上 | 3,240,000円 | |
| 2,860,000円 | 仕入 | |
| 2,100,000円 | 給料 | |
| 860,000円 | 支払家賃 | |
| 168,000円 | 支払保険料 | |
| 27,600円 | 支払利息 |
決算整理事項
- 期末商品棚卸高は 302,000円 であり、売上原価は仕入勘定で算定する。
- 売掛金の期末残高に対して2%の貸倒引当金を差額補充法で設定する。
- 備品は定額法(残存価額ゼロ、耐用年数10年)により間接法で減価償却する。
- 支払保険料のうち 42,000円 は翌期分である。
- 借入金利息の未払分 10,000円 を見越し計上する。
- 当期純損失の場合は金額の前に△を付ける。
正解と解説
正解:adj_cogs_debit: 372000、adj_cogs_credit: 302000、adj_allowance: 2800、adj_dep: 154000、adj_prepaid: 42000、adj_interest: 10000、pl_sales: 3240000、pl_cogs: 2930000、pl_salaries: 2100000、pl_rent: 860000、pl_insurance: 126000、pl_interest: 37600、pl_bad_debt: 2800、pl_dep: 154000、bs_cash: 236000、bs_deposit: 1340000、bs_ar: 820000、bs_allowance: 16400、bs_inventory: 302000、bs_equipment: 1540000、bs_accdep: 608000、bs_prepaid: 42000、bs_ap: 554000、bs_capital: 1600000、bs_retained: -2694400、net_loss: △2,970,400
解き方:この問題は、売上3,240,000円に対して費用合計が6,210,400円となり、大きな純損失を出す精算表である。
- 売上原価は、期首商品 372,000円 + 仕入 2,860,000円 − 期末商品 302,000円 = 2,930,000円。
- 貸倒引当金は、売掛金 820,000円 ×2%=16,400円 が必要額である。整理前残高との差額 2,800円 だけを貸倒引当金繰入としてPL欄に入れる。
- 備品の減価償却費は取得原価 1,540,000円 ÷10年=154,000円。間接法なので、BS欄では備品 1,540,000円 と減価償却累計額 608,000円 を別々に表示する。
- 支払保険料は前払分 42,000円 を差し引いて 126,000円、支払利息は未払分を加算して 37,600円 になる。
- 収益合計は売上 3,240,000円、費用合計は 6,210,400円。差額として当期純損失 △2,970,400円 を求める。繰越利益剰余金は期首276,000円から当期純損失2,970,400円を差し引くため、△2,694,400円になる。
間違えやすい点:BS欄の繰越利益剰余金がマイナス表示になる。これは、損失が期首繰越利益剰余金を上回るためであり、純損失を資本金から直接引かない。 精算表では、修正記入欄で出した金額がPL欄とBS欄のどちらへ流れるかを1つずつ確認する。
この問題について
2026年度の現行範囲、3問構成、配点、第1問仕訳・第2問帳簿記入/補助簿・第3問決算総合という出題傾向を参考にした独自作成問題です。公式問題やサンプル問題の文章・数値は使用していません。
公式試験問題、過去問題、公式サンプル問題、市販教材の問題文を転載・改題したものではありません。