IT PASSPORT
ITパスポートの問題解説
問題
新しく開発した社内システムについて、使いやすさを検証したい。想定する利用者数名に実際の画面を操作してもらい、どの画面で迷うか、操作にかかる時間や誤操作の回数を観察・記録して改善点を洗い出したい。この目的に最も適した評価手法はどれか。
- ア ヒューリスティック評価
- イ 認知的ウォークスルー
- ウ ユーザビリティテスト
- エ A/Bテスト
出典:オリジナル問題|参考範囲:IPA ITパスポート試験シラバス(最新版)、情報処理技術者試験の基礎知識
正解と解説
正解:ユーザビリティテスト
解説:ユーザビリティテストは、実際の利用者(または利用者に近い人)に試作品や本番画面を操作してもらい、『どこで迷うか』『何回ミスをするか』『目的を達するまでにどれだけ時間がかかるか』を観察・記録して、使いにくさの原因を具体的に突き止める手法です。作り手の思い込みでは気づけない問題を、利用者の生の行動から発見できるのが強みです。一方、ヒューリスティック評価や認知的ウォークスルーは専門家・評価者が分析する手法で実利用者を観察しません。A/Bテストは二案を数値で比較する手法であり、少人数の操作を細かく観察する本問の目的とは性質が異なります。
覚え方:『誰が評価するか』で仕分けましょう。実際の利用者に使ってもらうのがユーザビリティテスト、専門家が点検するのがヒューリスティック評価、二案を数値で比べるのがA/Bテストです。
他の選択肢はなぜ違う?
- アヒューリスティック評価は、専門家が経験則(ヒューリスティックス)に照らしてUIの問題点を点検する手法です。実際の利用者ではなく評価者が判断する点が、利用者の操作を観察する本問の目的と異なります。
- イ認知的ウォークスルーは、評価者が初めて使う人になったつもりで手順を一つずつたどり、つまずきそうな箇所を予測する手法です。実利用者を呼んで観察するものではないため、本問の目的には合いません。
- エA/Bテストは、二つの案を多数の利用者にランダムに見せ、クリック率などの数値でどちらが優れるかを比較する手法です。少数の利用者を観察して迷う箇所を見つける本問の目的とは異なります。
この問題について
IPAのITパスポート試験シラバスとIT基礎知識を参考に、Sikaku Master向けに独自作成した問題です。公式試験問題・過去問題の転載ではありません。
IPAの過去問題の転載ではなく、シラバス・公開情報に基づく独自問題として作成しています。